だれかに話したくなる本の話

実は“タブー”だった? 森山未來が長澤まさみとの共演を語る

9月23日に劇場公開される映画『モテキ』。久保ミツロウさんの大人気マンガがドラマ化されたのが昨年7月。それから1年を経て、長澤まさみさん、麻生久美子さん、仲里依紗さん、真木よう子さんら新たなキャストを迎え、いよいよ封切られる。

 今回の『モテキ』では、主演の森山未來さん(藤本幸世役)と長澤まさみさん(松尾みゆき役)が2004年公開の『世界の中心で、愛をさけぶ』以来、7年ぶりに共演を果たしている。
 7年間、同じ映画に名を連ねなかった2人は、この映画にどう向き合っているのか。長澤さんとの共演に対する森山さんの強い想いが、大根仁監督がつづった『モテ記 映画『モテキ』監督日記』(扶桑社/刊)の中で明らかにされている。

 森山さん、長澤さん、そして大根監督の3人の対談の中で、大根監督は、森山さんに「ヒロインは長澤まさみでいこうと思う」と打ち明けたとき、森山さんが一瞬固まったことを明かす。その言葉を受けて森山さんは、「そこまで特別に意識してたわけじゃないですけど、改めてまさみちゃんとコンビって言われても、世間的にもなんかタブーだった感じがやっぱりあった」(p165より)と語りだす。
 『世界の中心で、愛をさけぶ』は、2人にとって人生が転換した大きな作品であり、それ以来、映画を通して成長したゆえの苦しみや悩みに四苦八苦した時間があったと話す森山さん。「それを抱えて過ごした7年の月日というものは彼女としか共有できないものだと思うんですよね。(中略)まさみちゃんは、そういった思いを共有できる唯一無二の存在」(p166より)だと言う。
 強い想いをストレートの表現する森山さんの一方で、長澤さんは「未来君と共演できたのはすごい嬉しかった」と言い、自分にとってもまたひとつ新たな一歩になるということを感じていたと話す。

 出演者たちの様々な想いを乗せて封切られる映画『モテキ』。
 この『モテ記 映画『モテキ』監督日記』には大根監督の撮影日記や対談集、久保ミツロウさん幻のネーム、さらにはシナリオ決定稿まで収録した、映画『モテキ』ができるまでの300日を追いかけたファン待望の一冊となっている。
 映画を観る前でも、そして観たあとでも新たな発見があるはず。出演者やスタッフ、裏方がどのような想いを込めて『モテキ』をつくり上げてきたか、感じて欲しい。
(新刊JP編集部/金井元貴)