だれかに話したくなる本の話

あなたはシマウマ? それともライオン?−【書評】『なぜ、シマウマがトップ営業マンなのか?』

百獣の王ライオン…見るからに強そうな動物だ。しかし、強いからといって絶対に勝つとはいえない。スポーツの世界でも強い者が勝つとは決して限らない。

 それはセールスマンの世界でも同様だ。本書では、強いライオンではなく、ライオンに狙われる側のシマウマになることを勧める。

 客はとにかく売りつけられる臭いに敏感だ。それは草原で、シマウマがライオンに狙われるくらい怖いことなのである。セールスマンに必要なのは、ライオンにならずにシマウマになること。なぜなら、ライオンの臭いがする人は断られてしまうからである。実際、客としての立場として考えたとき、狩りの眼で追いかけてくるライオンはやはり怖いの一言だろう。

 著者の加納光氏は、西武百貨店を退社後、コンサルタントとして独立。「伸びる企業の人材育成セミナー」が大人気となり、倒産寸前の古着屋をネット販売で日本一にするなど業績向上の手腕は高く評価されている。

 本書は「セールスが、うまくいかないと困っている人」のための本だ。タイトルを含め、動物に例えるという比喩が少々奇抜だが、誰もがなるほどと頷ける一冊だ。

◆『なぜ、シマウマがトップ営業マンなのか?』
著者:加納光
出版者:学習研究社
定価(税込み):1470円
発売中