だれかに話したくなる本の話

化学物質のイメージは誤解だらけ 『化学物質はなぜ嫌われるのか』

技術評論社は6月25日に『化学物質はなぜ嫌われるのか―「化学物質」のニュースを読み解く』を刊行した。著者はサイエンスライターの佐藤健太郎氏。定価は1659円(税込)。四六判。

 「化学物質」と聞くと、「健康に悪い」「環境に悪影響を及ぼす」といったようなイメージにつながりやすい。しかし、それは誤解であることが多いと本書の著者である佐藤氏は指摘する。
 本書では、そんな誤解されがちな「化学物質」や、環境や食品・健康の問題を、化学の視点から理解しやすく説明されている。
 具体的な例をあげると、例えばダイオキシン。ダイオキシンの毒性は一時「青酸カリの1万倍、サリンの17倍」と言われたが、最近では、ダイオキシンは言われていたほどの毒性は持っていないという説が有力になりつつあるという。

 技術評論社は本書に関して、「実質さほどの害がないと思われるものばかり気にして、本当に危険なものへの注意がおろそかになるのでは何もなりません。環境、食品の安全、健康、医薬などに興味のある人は是非読んで欲しいと思います」とコメントしている。